広島県のほぼ中央に位置する東広島市。
その瀬戸内海に面した安芸津の町の東側、
赤土の畑が広がる赤崎地区は、
年中を通して温暖な気候と豊富な太陽の光、
そしてミネラルを含んだ海風に
恵まれた土壌で育まれた
美味しいジャガイモの生産地です。

商品一覧





安芸津のじゃがいも栽培の歴史

歴史

安芸津町の赤崎地区のじゃがいも栽培は、明治の末頃から始まったと言われてます。

戦後の昭和22年には、赤崎地区に暖地栽培(2期作・春/秋)に適する品種改良の目的で、

「農林省西条農事改良実験所安芸津試験地」が設置されました。

この施設は、長崎に移転するわずか3年しか活動しませんでしたが、

この赤崎での研究が基礎となり、この後『デジマ』という品種が誕生します。

元々、アンデス・ペルーが発祥の地である寒冷地向けの作物を、

暖地にも適した品種として改良されたわけです。

じゃがいもの本格的な暖地栽培発祥の地は、ここ赤崎地区であると言っても過言ではありません。



土壌・風土


この赤崎地区は「赤土」と呼ばれる、見た目の赤い畑が広がります。

鉄分が多い酸性の土壌です。この土は「デイサイト溶結結晶凝灰岩」が風化してできたもので、

鉄やアルミニウムなどの酸化物(粘土鉱物)を多く含み、ミネラルが豊富な土壌です。

細かな粒で固まりにくい土の性質は、じゃがいもの表皮を保護する役目もあり、

そのおかげで、赤崎のじゃがいもの肌はキメ細かくツルツルして美しいのです。

また、通気性がよく排水性も良い、しかし保水力もある…

この真逆の性質をもった土壌は全国的にも珍しいそうです。

そして、瀬戸内海に面した畑には、年中海風にさらされ、

冬でも温暖な気候は暖地栽培(2期作)に適した自然環境です。



品種


赤崎地区で栽培される馬鈴薯の主な品種は『デジマ』です。

暖地栽培用に改良された品種となります。

凹凸が少なく、丸みを帯びた形をしています。

休眠期間が短いせいもあり、春作の芋は春に、秋作の芋は秋に売り尽くします。

長期貯蔵されることが少ないので、常に新じゃがの状態で販売されます。

この『デジマ』、成長が早いため、集荷時期を見過ごすと肥大しすぎてしまいます。

その為、葉茎の勢いが強い状態で収穫を始めます。

元々、皮が薄い芋を早く掘ることは、更に皮ずれ(傷)を起きやすくし、

少しでも乱暴に扱うと、すぐ皮がめくれてしまいます。

まるで赤ちゃんの肌のようなじゃがいもの収穫には、大型機械を導入することが難しく、

小さい機械で掘り起こし、一つずつ人の手によって丁寧に拾いこみをしています。




畑の風景

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